幕間で必ずトイレに行く

ほぼ自分用メモ

Starry☆Sky on stage ~星雪譚~

スタスカを楽しんでいた時期はまさかこんな自宅にこもる日々が続くとは思ってもいなかったですね。

そんなわけで2020年の感激初めだったスタスカを振り返っていきたいと思います。

Sttarry☆Sky on stage 〜星雪譚〜
紀伊國屋サザンシアター
星公演:2020年1月15日〜1月21日
雪公演:2020年1月24日〜26日
全席指定9,900円
※2020年1月23日に同会場にて前作DVDのリリイベあり

お芝居メインの星公演(前半11公演)と、星月学園感謝祭と銘打たれ、当日まで何をするのかビックリ玉手箱だった雪公演(後半5公演)の全16公演で構成された本公演。同じ演目なのに雪公演と星公演で全く違う内容なので、キャストの皆さん曰く2つの演目を同時に稽古しているレベルで大変だったとおっしゃられていたのが印象的な公演でした。そんでもって、その星公演と雪公演の間で前作のリリイベが開催されました。なんで星と雪の間で2日も空いてるのか不思議だな…と思っていたので、納得て感じでした。

スタスカですが、今年で10周年を迎える星座彼氏シリーズ…というCDとゲームで展開されているプロジェクトのことです。
starry-sky-10th.net

ざっくりいうと各季節の12星座がモチーフになっている男子12人と、四季がモチーフの男子1人、合計13人の男性キャラが、月がモチーフになるヒロインちゃん(=視聴者、観客。月子というのが名前らしいのだけれど「あくまでもヒロインはあなた」なので、みんな名前では呼ばない)のことを好きっていうシチュエーションです。乙女ゲームかと思っていました。大変失礼しました。
星座男子の他にも男子はめっちゃ出てきます。本舞台では新聞部1名、弓道部3名(通称3バカ)、天文科5名(通称5バカ)がでてきました。3バカと5バカ、合わせて8バカなんて呼んでおりました。バカ多めですね。


星公演、早速なのですがスマホで撮影OK!のシーンがありました。勝手にラブオンザフロアみたいな感じをイメージしていたのですが、うちわとペンラがOKというガッツリファンサタイムだったので、それも驚きました。しかも情弱が過ぎるので初日に行ってそれを知りました。撮影OKというのは結構前に公式のQ&Aに案内されてたのですが、たしかうちわOKとかお花は送れませんよ〜とかは、撮影OKの案内とは別のタイミングで案内が出たので、すっかりチェックが漏れていました。
初日、帰宅してソッコーでうちわ作りました。家に過去の2.5次元舞台で使って、おそらく一生使わないであろううちわがあったので、ベリベリと剥がして家にあったもので急いでつくりました。こういうときのために無記入うちわのストックって家にある方がいいんだなと思いました。



(以降ネタバレ含みます)

お芝居メインの星公演、おそらく冬に開催された公演だから、冬組がメインのお話でした。

2019年7月公演の初演でも思ったのですが、スタスカの世界では少しだけ不思議な普段のお話(©星野源)て感じのことが起こりやすいです。今回は流れ星の力でキャラの性格が入れ替わりました。面白いアプローチだなと思ったのは某大ヒットアニメのような「私達、入れ替わってるぅ〜!?」ていう感じではなくて、性格が入れ替わるんですよね。あくまでも性格。
いろんなキャラが入れ替わりましたが、慎重で計画性のある現役の生徒会長と、豪放磊落でカリスマ性のある前生徒会長が入れ替わりまして、それが本作の本筋です。そんでもあくまでも入れ替わるのは性格なので、中身のスペックと、自認は本人のままです。おかんキャラの人とちょい不良っぽい人が入れ替わったあと、「長い文章を覚えるのは得意じゃないんだ」と嘆いてて、なんだかちょっぴりかわいそうになってしまいました。


個人的に印象に残っているのは豪放磊落な性格を手に入れた現役生徒会長が、ビシバシと生徒会の仕事を捌きまくっていたら「なんだか今のお前感じ悪いぞ」と言われてしまったあとのシーンです。

その後に「(前)会長の横暴は支持されるのに、僕にはカリスマ性がないっていうのか!?」みたいなこと言うので、私は思わず客席でいやそれな!?!?!?と思って聞いてました。

前会長(3年生)、結構やりたい放題の人なので、よくみんな怒らないなと思って見てたんですよね。
それなのに現会長(2年生)がやりたい放題したらみんな急に怒るから、単に同級生にやりたい放題されたら腹が立つのかな…とも思いました。

そんでいろいろ考えたんですけど、多分慣れてない人が急に豪放磊落になってもうまく行かないんだな…ということを思いました。多分、前会長もそのやりたい放題な性格にもかかわらず、周囲から「カリスマ性がある!」と言われるまでに数々の失敗をしてたんだと思うんですよね。いろんな失敗を経て、言い過ぎたなーと思ったらこっそりフォローしたりして、なんというか、コツコツと”いい感じにやりたい放題できる方法”みたいなのを経験値で積み重ねてきたから、きっと”カリスマ性がある人”って思われるようになったんだと思うんです。で、そんな経験値を実は影で積み重ねてるとは知らない人が急に豪放磊落な性格を手に入れると、同じ失敗をするんだと思うんです。それこそ前会長が小中学生時代に失敗してきたであろうこと、性格入れ替え後の現役会長は同じ失敗をしてしまったのだと思います。

水疱瘡も子供の頃にかかると大したことないですけど、大人になってかかるとまじでしんどいですよね。それと一緒です(?)

で、そもそもなんで入れ替わってしまったのかというと、入れ替わった相手の「こういうとこがうらやましいなあ」と思ったことがきっかけなんですよね。その思いを流れ星が聞き入れた形になります。途中で「相手のことをいいなあと思えるのは、相手のことを認めている証拠」というセリフもあったのですが、それもそうだよなとうなずきました。相手がどんなに恵まれが境遇にいても、嫌いな相手だったりしたらあんまり素直にいいなあと思えないですもんね。私は坊主憎けりゃ袈裟まで憎いタイプの人間なので、嫌いな相手がすごくても絶対いいなぁとは思わないので、余計に「せやな」と感じました。

最終的には入れ替わることで合わせ鏡的にお互いの”己の良さ”を確認することで、自分の性格を認められるようになり、次第に己の性格に戻っていきます。

すごいよね。

流れ星の力を借りずに戻れるのも新しいなと思った。


もちろん(?)流れ星は最後にも流れるけど、今度は流れ星が流れても今後は性格が入れ替わらない、つまり自分の魅力に気づけた!ハッピー!というところでエンドになりました。


雪公演で披露する劇中劇のセリフもちょいちょい星公演で披露されるので、星公演を見たあとに雪公演を見ると「あ〜このセリフだったんか!!!」てなります。それもまた楽しい公演でした。


雪公演では普通に借り物競走とかしてむっちゃ笑った。もちろん劇中劇もあるので全部が全部そういうコーナーではないのですが、借り物競走で「美顔ローラー」とか「新幹線のチケット」とか「ニトリのレシート」「万年筆」とかを指定してくるあたり、集まりすぎないけどギリギリいるかもしれないレベルの借り物を設定する運営さんがオモロだなと思ってみてました。一番面白かったのは「今日誕生日の人」というお題で、私と同じ列の人がステージ上に連れて行かれたことでした。そんなことあるもんですね。

あと千秋楽で7月にサードシーズンやります!!!!て発表されたときに、夏組の3年生で緊張すると胃を痛めてしまうキャラのキャストさんがテンションあがりすぎてマイケル・ジャクソン(概念)みたいになっていたのがめっちゃ面白かったです。


それほど通う観客ではないのですが、見れば見るほどに楽しくなっていって、最終的にキャラクターみんなが好きになる楽しい舞台でした。前述のとおり男子が多いので、全員舞台上に上がるとむっちゃすごいことになっていたのも印象的。いまなら都知事に怒られるレベルで密でした。

キャストさんが客降りの時にハイタッチしてくださって嬉しかったですし、個人的には、観客の背面からキャストさんが通路を歩いて来るとき、先頭の某キャストさんが通路席の観客の肩を叩いて「後ろからキャストが歩いてきてるぞ」とアラートしてくれるのに感動しました。ホスピタリティがすごい。


1月に戻ってまたスタスカみたいですね〜自粛期間がこんなに長くなるとわかっていたらもっとチケット増やしたのに…と公開しております。今更仕方がないですが。後悔先に立たず。