日本のテレビ局を見て価値観を考える
関西テレビの情報番組にて、男性か女性かわからない人の胸を触るシーンが放送されて若一光司先生がお怒りになられた件。
若一先生のお言葉
m.huffingtonpost.jp
本件に関して別のネットニュースの記事で「本人が承諾してればいいんじゃないの?」と答えたテレビマンがいるらしいんですけど、この発想、極端に言うと会計前にスーパー内で刺身を食べて炎上したYouTuberと発想が似てるなァと思いました。自分から半径5m内の事しか考えられないというか、想像力に欠けますよね。若一先生が声をあげたのは、顔も分からないけど、きっとどこかで涙を流してき
最近では安藤優子キャスターが炎上したことが記憶に新しいですね。
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これに対して脳科学者の茂木健一郎さんがこのようにツイートしていた。
これ、安藤優子さんご自身の問題であるというよりも、日本の地上波テレビ全体の「ノリ」の問題だという印象がある。だって、現場に行くと、そういう感じが実際にあるし、バラエティやお笑い番組もそういう調子。そのあたりの文化を変えられたらいいのにと思う。 https://t.co/HFXnYVgrUF
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2020年8月19日
放送の映像を見るにつけ、テレビ局の「ノリ」だけではなくて安藤キャスターが単に事の重大性をわかってないだけなように見受けられるなぁというのが私個人の主観なんですけど、この安藤キャスターの「ノリ」と「重大性のわからなさ」は日本のテレビ業界にいたから培われたモノなのだろうなと感じました。
あとこれは炎上ではないですけど、吉本興行の社員がExcelのサム関数使っただけで「リケジョ!」と言い、世間に呆れられたこともありましたよね。
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テレビ局に勤める方って間違いなく優秀な方が多いはずで、仮に下請けの制作会社がこれを作ってたとしても「今どきこんなこと言ったら赤っ恥だぞ」と止める人がいなかったことに、素直に驚きでした。何でしょうね、テレビ局に関係する人以外のこと、猿か何かかと思ってらっしゃるのか?と思いました。
テレビ局に勤める方が優秀な方が多いのは間違いないと思いますが、優秀な方の中でも学生時代にクラスのヒエラルキー頂点、所謂「一軍」に所属してた人達が多いんだろうなぁと、個人的には思ってます。「一軍」こそ正義で、「一軍」以外の人達のことはいじって笑いにしていい(それで一軍のメンバーが笑うのでOKという判定)、「一軍」のこそがトレンドリーダーで、「一軍」以外は「一軍」の引き立て役。しかも「一軍」の周りにいるのはキョロ充ばかりなので、基本的に一軍はすべり知らず。
キョロ充:
d.hatena.ne.jp
しかしヒエラルキーの上ということは、つまり三角形のテッペンというわけで、実は「一軍じゃなかった人達」の方が人口的には圧倒的に多いのではなかろうかと思います。
「一軍じゃなかった人達」が「一軍の笑い」を見ても、笑えないよな……て思います。
このように、昭和から平成初期にかけてあった価値観が、平成後期から令和になり、少しずつアップデートされているなと感じます。
ただ間違えてはならないのは、ネットの方が優れているという訳では無い点です。誰もが発信者になれますが、ネットで注目を浴びたいがために過激な方向に進んでしまう人がいるように思います。
テレビもネットも、それぞれの良いところ、ダメなところを踏まえて、エンターテインメントとして生き残って欲しいなと思います。