幕間で必ずトイレに行く

ほぼ自分用メモ

岸和田少年愚連隊~あの頃のハートは今もある~(2020秋の陣)

teamodac.net

 

TEAM ODAC

 

2020年11月14日(土)~23日(月・祝)

全14公演

S席9,500円、A席8,000円

 

情報解禁から初日まで1か月切ってる!!!という驚きから、私の岸和田少年愚連隊はじまりました。驚いた。まぁ大人の事情があるんかなという感じだった。

最終的には途中でチケットを増やしたりして、大満足の舞台になりました。

私のストライクゾーンがたくさん詰まった舞台でした。マジでなに?すごい。

 

私のストライクゾーンの話はさておき、主人公のトモについてつらつらと。

本来の岸和田少年愚連隊シリーズの主人公はチュンバだと思うんですけど、本作はトモという、耳が不自由で養護施設で育った岸和田の青年が主人公でした。トモは養護施設をでて、ボロアパートで細々と暮らしてる。たまにトモを訪ねて養護施設時代の友達まりもとヤッピーが遊びに来る。まりもとヤッピーはトモ曰く「永遠に大人にならない魔法にかかっている」子たち。

本来の主人公・チュンバ小鉄が本作でどのようにかかわるのかというと、トモが中学生ぐらいのときに、いじめられていたところをチュンバ小鉄が助けて、それからトモがチュンバ小鉄の大ファン(というかほぼストーカー)になった……という関係性。

 

本作はヤクザの家から解放されたいヤクザの娘・美織がチュンバと出会うところからストーリーは動き始めます。

 

 

トモの家で美織とトモが会話するシーンがあるんですよね。まりもとヤッピー、トモ自身の過去を話すと、美織が「うちも一緒やで」と同調するんですけど、トモがここで美織に対して声を荒げえるんですよね。

 

「あなたと僕らは違います」って。

 

ここのトモのセリフで私的に一番つらかったのが「世の中に頑張って適応しようとしたことありますか?」ていうセリフ。

社会に何となく「標準」という概念が存在と思うんですけど、日本の社会って「標準」から外れてしまったものに対してものすごく冷たいので、そこから外れてしまった人たちにとって、「標準」であることが何よりも贅沢で、何よりも大事で、でもどう頑張っても「標準」にはなれない。今までどんなつらい目にあってきたのかなぁと思いをはせてしまいました。

 

 

とはいえトモ、結構したたかで、社会から外れてしまった自分となんやかんやうまく付き合えているように感じたので、きっと強く生きると思う。もちろんこうなるまでにトモはたくさん傷ついて、涙を流してきたんだと思うんですけど、自身が置かれた場所で咲いてるように思いました。

 

強さというのは喧嘩だけではない、というのを思った本作でした。

 

まとまったような、まとまってないような感じで終わり