つかこうへい「女優になるための36章」のなんてことない感想
本書は浜松から女優になるために上京してくる知り合いの娘に語りかける口調で展開されています。上下巻読みました。
本書を読んで何が一番衝撃だったかって
JUNONで連載してたんだ
ということ。
つかさん亡くなられたの2010年なんですよね。なんかつい昭和の偉人みたいに捉えがちなんですけどほんの11年前までご存命だったんですよね。
ということは、つかこうへい作品の中で起こる差別なんかは、割と最近起こっていたことなんだなぁと実感する。
昭和から令和にかけて、人権尊重とかそういう面でいうと飛躍的に変わったように思うけど、でもそれは私が差別を受ける側にいない(もしくは差別を受けているが幸運なことに気づいていない)だけで、まだすぐそこに差別や人権を軽んじる行為はは潜んでいるんだろうなと思う。